823人が本棚に入れています
本棚に追加
「さて、着きましたっと」
二人は屋上に来た、屋上には氷が張っている。
「さてフェイトよ………どうした?そんなに暗い顔して?」
フェ「………それは………私のせいで……椿が大怪我しちゃって………その」
「はぁ。やっぱりか……大方そうだろうと思った」
そう言い、ため息をつきながら椿はフェイトに向かってゆっくりと手を伸ばす。
フェイトはそれを見て、ギュッと目を瞑る。
「…………はぁ」
ポン。椿はフェイトの頭に手を乗せ、撫でる。
頭に手を乗せられた時にフェイトはビクッと体を震わせたが。
撫でられていると分かり、ゆっくりと目を開ける。
そこには………。
「全く。気にしすぎだよ」
微笑みながらフェイトの頭を撫でる椿がいた。
フェ「………な………で……」
「ん?何だって」
フェ「何で……怒ってないの?」
フェイトは涙混じりに言う。
フェ「私さえ……あそこでちゃんとシグナムの攻撃を交わしていれば……椿は怪我何かしなかったんだよ?……なのに……何で?」
フェイトの声は震えていた。今にも泣き出しそうになっていた。
「ばーか。何が自分のせいだ、たく。俺は俺の意志でお前を庇った。だから俺は怪我した事は怒ってないし、況してや恨んでもいない。フェイト……俺はお前を助けられて良かったと思ってる、お前は仲間であり同じ魔導師であるまえに、俺の大切な友達だ。その友達がむざむざやられるのを黙って見てるのは出来ない。つかしないよ。だから今回の怪我の原因はお前じゃない、俺の未熟故に起きた言わば事故だ。お前が気にすることじゃない。まぁ、俺が怪我したせいでお前の心に負担を欠けちまったがな。それは俺の責任だ、すまんなフェイト」
と、椿はフェイトの頭を撫でながら言う。
それとっと椿は付け加える。
「あそこの場面で、俺でなくなのはだったとしても、なのははお前を助けた。それは何でか分かるか?………お前がなのはの親友だからだ。だから自分のせいだとか思うな。それでも無理なら泣け、泣いてスッキリしてまた笑え。お前はそんな暗い顔してるより、あいつらと笑ってる方が綺麗だからな」
そう椿は言い終わると、フェイトは耐えきれずに涙を流す。
最初のコメントを投稿しよう!