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その日の朝は寒かった… 僕は駅のホームで何気なく ため息をついた 薄白く 弱々しく 儚げに消えていった 僕は哀しくなって 強く息を吐いた 白く 荒々しく ひろがり消えていった そこに意味なんてなく これらはただ消えるために生まれてきたんだろう… その日の帰り道 再び僕はため息をついた 隣で歩く友人が呟いた 「息が死んでるょ」 僕はハッとしたんだ こいつらは消えるために生まれたんじゃない 僕に逢うために現れたんだ そして何より僕自身が生み出していたんだ 寒い日に現れる僕の化身…自らの心 僕は友人へ何も言わず 息を吹きかけた 白く真っすぐ 友人をもてあそぶように 楽しげに消えていった
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