プロローグ~運命~

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―この世の中は不公平だ― ********* 俺、 河瀬麗希(カワセ レイキ 3年B組のごくごく普通な学生だ。 好きなものは牛乳と冬。 そして嫌いなものは… ガラッ 「おはょうぉぶっ!」 この… 3年B組というクラスだ。 「うわぁークリーンヒット…;;」 「オイ海ー;;」 麗希がクラスの扉を開けた途端に、 黒板消しがどこからともなく麗希の顎もとに飛んできた。 「ワリーワリー!!麗希!!痛かった?」 「お前か…海!!!」 麗希は顎を押さえながら その男に叫んだ。 「ゴメンってば!許して!麗希~!」 そして麗希にゴメンポーズをしているこの男が 潮水 海(シオミズ カイ だ。 「まったく…もう二度とこんな馬鹿なことすんなよ。」 「へーい…」 そう言って麗希は海のオデコをデコピンをして笑った。 なんだかんだ言って、 麗希と海は大の仲良しだった。 というか… 俺の友達は海しかいないんだけどな… 「ハーイ!HR始めるぞー」 先生の合図で麗希と海は自分の席へと座った。「えーと、今日は今度行われる修学旅行の班決めをする。班決め…は…クジでいいな」 その言葉にクラス中ブーイングが広がったが、 先生は無視をして司会を進めた。 時間はあれから約5分。「じゃあ1班、班長~佐藤………」 「2班…」 次々と班と班員が言われていく。 と、突然海が麗希に話しかけてきた。 「なぁ、麗希!俺達一緒になれるかな?一緒だといいなぁ…」 「あぁ…そうだな…ってかお前俺の机の上から降りろよ!!!;;」 麗希は自分の机の上に土足で上ってる海を殴って注意した。 「イッテェ…」 先生が最後の班のメンバーを読んだ。 「6班、班長~河瀬麗希!」 「!!?」 「うひょーwww麗希が班長だってよ!!」 「…潮水海、森本筝美、薄井幽子、闇裏黒希、日光ヒカル、兎三野遊夏、花村薫…以上6班だ!じゃあさっそく話し合え!」 そうして先生が自分の椅子に座った。 「麗希~やったな!一緒だ!!」 海は麗の肩を抱いて言った。 「でも…」 麗希はそんな海を見ながら自分の班員の集まった所を見た。 「この班じゃあな…」 それは妙にドロドロした雰囲気を放ってこちらを見ていた。
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