嵐到来

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総司は地面に尻餅をついた。 紗智に思い切り頬を叩かれたのだ。 あまりの出来事に総司は何も言えないでいた。 『総司の馬鹿!なんで何も言ってくれなかったの!勝手に勘違いして沢山酷い事言っちゃったじゃん!』 『紗智さん…』 『総司は何でも一人で解決しようとし過ぎだよ!少しは私にも話してよ。』 紗智はしゃがんで尻餅をついた総司に抱きつき、顔を埋めた。 『ごめんね…ごめん総司…。』 『紗智さん…私こそ黙っててすいませんでした。』 総司は優しく紗智の頭を撫でた。 周りからひゅーひゅーと言う野次が飛び、賑やかになる。 紗智と総司は周りに隊士達がいる事も忘れ二人の世界を作っていたのに気付く。 『あはは。見られちゃったね。』 紗智はペロッと舌を出し、おちゃらけてみた。 総司の顔がたちまち真っ赤になった事は言うまでもない。
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