茉莉沙編・夕焼け小焼け

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マルケーマート。 あたしが良く行くコンビニ。 学校の帰り道にあって、お菓子とかを買う。 あたしは今日もこのコンビニに入り、菓子パン数種類と最近ハマってるカフェオレ、ついでにポテトチップスを買った。 そうして店を出た時、財布を仕舞うため立ち止まると、6時を知らせる夕焼け小焼けの音楽が鳴った。 もう6時か、と思いながらあたしは夕暮れの街中を再び歩き出す。   夕焼けの事を“逢魔が刻”とも言うらしい。 あの世とこの世の境が曖昧になって、死者の霊が現れるとか。 今日はそんな迷信を信じたくなるような綺麗な夕日だ。     「我が声に答えよ……異界の者よ」   家のそばまで来た時、不意にそんな声が聞こえた。 低い、男の声。 世の中(って言うか近所)にはそんな事を路上で言うイタい人が居るんだなぁ、と思ったその時、強いライトを当てられたように目の前が真っ白になった。 反射的に鞄とコンビニの袋を強く握り締める。   「眩しっ……」   全身から力が抜ける。 そこからしばらく、あたしの記憶は無い。
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