Lesson 2

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 学校終わりのチャイムが鳴り、帰りの会を済ませた私たちは下校しようとげた箱に向かう。混雑したげた箱は、自分の靴までなかなかたどり着けない。  珠実は部活があるからと、さっさと体育館に行ってしまった。 「ダンス、どうなったの?」  あの騒ぎでどう収拾がついたのか、気になった。 「もちろん、森屋くんの相手はあたしよ」  美佳は私にピースサインをした。 「良かったねえ」  のほほんと上履きを脱いで、やっと取り出せた靴を履く。 「それがそう良くもないんだよね」  苦笑いをして、美佳は靴に履き替えた。 「あそこまで森屋くんが人気者だとは予想してなかったわ」  どういうこと? と聞こうと、前を見ないまま歩いた私は誰かにぶつかった。 「わっ」  ドンッとぶつかったのはまたしても背の高い学ラン。 「すず、何してるのよ」  小さく笑いながら、美佳は私の肩を叩いた。 「ご、ごめんなさい」  おじぎをして、謝って、顔をあげた。 「あ、君か」  そこには困ったように笑うメガネくんがいた。 「この前も理科室の前でだけど、同じようにぶつかられたことがあるんだよね」
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