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「ん……んんっ…?」
男が次に目覚めたのは、真っ白な部屋
其処にベットが一つと洗面台、殺風景という言葉通りの部屋に男は、横たわっていた。
「……………?」
男は、朦朧とした頭のまま
ベットから起き上がった。
ふと、自分の手を動かす
異常は……無い。
男は次にベットから出ると
すぐさま洗面台の鏡を見た。
其処には、黒髪を肩まで伸ばし少し頬が痩せこけてはいるが、均一に鍛えられた肉体は男が、標準的な男性である事を物語る。
敢えて可笑しな所を上げると
男の右目に傷跡がある事と右目が蒼い事ぐらいだろう。
「これが…オレ……か?」
鏡に映る自分の顔を確かめるように触り男は、理解しようとしたが男には、鏡に映る自分に
実感が持てなかった。
何故なら男の記憶に
自分の顔が存在しなかったのだ。
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