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入って来たのは、薄い亜麻色の髪をした女、見覚えがある。
「起きた所、悪いけど急いで!!」
確か妙な部屋で自分を取り囲んでいた連中の中に目の前の女に似た女がいた。
しかし、いま自分の前にいる女は、白衣姿では無くYシャツに
少し破れたスカート、そして手には拳銃を握っていた。
女は、背負っているリュックから男物の上着やジーンズを男に差し出した。
「オイ、何なんだいきなり?
此処は一体、それにあんた…」
「質問は後っ!!
三秒で着替えなさい!バカ!」
口が悪い、それが彼女の印象であっ……
「早く着替えろ!!」
「は、はいっ!!」
状況を理解する間もなく
女は、拳銃のマガジンを確認し開けたドアから外を確かめる。
男は仕方無く女の言われた通り出された服を着替えた。
サイズはぴったり明らかに
自分用の服だ。
そう思いながら男は、
革のジャケットを羽織った。
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