始点

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努力。 最近の人類が欠け始めているものらしい。 確かにそうかもしれない、と思う。 でも人は全ての努力をしていないわけじゃない。 好きなことを更に出来るようにするための努力。 人に好かれるための努力。 そして……生きるための努力。 無意識に人は努力をしている。 そんな『努力』を全て棄てたなら、人はどうなる。死ぬのか? そんなことを考えているうちに瞼は自然と閉じられ、浪川圭介は眠りについた。
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