ティアお嬢様

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お嬢様は色々あるネックレスの中からひとつを選びました。四つ葉のクローバーをかたどった美しいネックレスでした。 ネックレスを買われ、次は花屋へと向かい花を買って屋敷へと戻ることにしました。 「プレゼント買ったし涼夜、屋敷へ帰りましょう」 「はい、では帰りましょう」 私達はゆっくりと奥様の喜ぶ顔を想像しながら、屋敷へと歩いていました。 「おや、屋敷の方から煙があがっていますね。何かあったのでしょうか…」 「涼夜急いで戻るわよ!!!」 私達は屋敷から上がる煙を見て何故か拭いきれない不安を感じ、急いで戻りました。 「何よこれ…お父様達は…」 「お嬢様!!落ち着いて下さい。旦那様達を探しましょう」 私はお嬢様にそう言いましたが、内心かなり焦っていました。 何故なら屋敷へと戻ると、庭はすべて焼け野原となっており、屋敷はほとんど半壊でそこら中に名家の方々達が横たわっていました。
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