ティアお嬢様

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「涼夜次はどこにいくの?」 「はい、今居るところがトライト国ですので一番近い東にあるブリエト国へと行きたいと思います」 2人は朝食を食べながら次なる目的地を決めるため話し合っていた。 この世界は「フィリアークス」は中央に位置するノーズマ王国をはじめとし、南西にブリエト国、東北にラーグ国、南東にトライド国の4つの大陸でできている。 涼夜達がいるトライド国は一番小さな国で農業などが盛んに行われており、自然に囲まれた美しい国である。鉱山などもあり、そこで採れるアークス鉱石は高額で取引されるため、ノーズマ王国に管理されている。 「りょーや、僕もついていっていいの…?」 レイスはまた1人になるのかと不安になりながら聞いた。しかし、返ってきた言葉は意外なものだった。 「私は全然かまいませんよ。お嬢様はどうなさいますか?」 「私もいいわよ。2人旅ってのも寂しいしね」
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