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ポツリポツリと暗黒の空から雫が落ちてきた。
“雨ですか…”
ここは一体どこなのだろうか。暗黒の空、回りには暗闇でよく見えないが森の様に見える。
ふと草むらの方から音がした。なんだろうと思い、目を凝らし見てみると、小さなドラゴンがいた。羽根はボロボロになり、体中傷だらけで横たわっていた。
「これはひどい…手当てをしなければいけませんね」
漆黒の燕尾服を来た若い青年は小さなドラゴンを手当てしようと手を伸ばした―…
グルル…
こちらに気づいたのか傷だらけの体に鞭を打ち、その前足で手を引っ掻いた。
「人間にやられたのですね?こんな可愛いドラゴンにひどい仕打ちを…」
青年は大丈夫ですよと笑いながらゆっくりとドラゴンの頭を撫でた。すると気持ち良かったのか、次第に大人しくなり小さな寝息をたてだした。
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