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2人に優しく仲間に迎え入れられたレイスは嬉しさのあまりか、とめどなく溢れる涙を流し続けた。
涼夜とティア、新たな仲間レイスは新しい土地に向けてまた一歩足を踏み出した。
「そういえばさっきの言葉は悲しかったですよお嬢様」
涼夜は対して悲しそうではないが、ティアはその言葉を聞いて慌てふためいた。
「いっいや…そういう意味じゃないのよ?別に涼夜と2人が嫌だとかじゃないから…むしろ…」
最後のほうはぼそぼそとなにを言っているのかわからなかったが、身ぶり手振りで弁解をするティアをみて涼夜は含み笑いをした。
「フフッ…わかっていますよティアお嬢様」
「~ッ!?」
ティアは笑われて恥ずかしかったのか頬を染め、先へ歩いていった。
「りょーやも意地悪するんだね」
涼夜の肩に座っているレイスは先ほどの会話をきき、呆れていた。
「お嬢様の反応が可愛いあまりつい出来心で。フフッ」
ハァとレイスは溜め息をつき、そのままにしておいた。
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