序章

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そういえばお嬢様はどうしたのでしょう?寝ていたはずですが… 「ねぇ…名前なんていうの?」 私がお嬢様のことを考えているとベッドに座っていたドラゴンが話しかけてきた。そういえば名前をいってなかったですねと思い、名乗った。 「私は涼夜といいます。アナタのお名前をお聞きしてもよろしいですか?」 「りょーや?変わった名前だね。僕はレイスだよ」 まぁ確かに涼夜とはおかしな名前かもしれませんね。“ここの人”は皆さんカナ文字ですから。昔お嬢様にもいわれました。フフッ 私が思い出に浸っているとレイスが不思議に思ったのか首を傾げていた。 「すいません。少しボーッとしてしまいました」 「りょーやはなんであの森にいたの?」 「それはティアお嬢様が寝られて暇だったので散歩をしていたんですよ。そしてレイスを見つけました」 お嬢様が旅でお疲れですぐに寝られて暇でしたからね。 森を見つけたので散歩したんでしたね。 「ティアお嬢様?」 「ええ、私がお仕えする主人ですよ」
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