第一章 終わりと始まり

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『入り口だって?』 光に目が慣れてくると確かにそこには大きな門がそびえ立っていた。 『ここをくぐると天国だ。もう現実世界には帰ってこれないぞ。それでも良いのか?』 『いいも何も俺は死んだはずでは?』 『まったく最近の若い奴は簡単に自らの命を消しやがる。未来に希望があることを知らないままにな』 そう言うとおじさんはタバコに火を付けて吸い出した。 『俺はそういうガキが大嫌いなんだよ!!だから俺がお前の根性叩きなおしてやる』 さっきから何言ってんだこのおっさんは? 『おい小僧!!もう一度生きてみないか?いや生きろ!!』 『だからさっきから聞いてんじゃん、俺死んだんだろ? 『ああ、確かにお前はビルから飛び降りて死んだ事になっている。しかしさっきも言ったが最近の若者はなっちゃいねー、そこで俺がもう一度生きるチャンスをやろう』 どういうことだ?
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