第一章 終わりと始まり

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『チャンスって言っても俺の体は?それにあんた何者だよ?』 『俺か?まぁ神様って言えばわかるか?それからお前の体はこっちで預かってる』 おっさんはニヤっと笑って答えた。 『神様?それに体は預かってる?いったい何言ってんだよ?』 『まぁそんな事はいいじゃねえか。どうすんだ?生き返りたいか?』 俺はやれやれといった感じで首を横に振った。 『おっと!!先に言っておくが生き返りたくないって言った場合は地獄に堕ちてもらう』 『はぁ!?何言ってんだよ!!天国目の前にあるじゃんか!!』 『馬鹿言っちゃいけないぜ!!自ら命断った奴が天国に行けるとでも思ってるのか?甘いぜ若者!!それに地獄はお前が生きてた世界よりもっと辛い場所だぜ!!生きて真っ当な人生歩んで天国行った方がいいぜ』 またおっさんはニヤりと笑った。 あの笑顔が何かムカツクんだよな。 『じゃあ、生き返るにはどうしたらいいんだ?』 『やっとその気になったな小僧!! まぁちょっとした仕事をしてもらう』 『仕事?どんな仕事だよ?』 『お前は命を軽く見てるからな、命の重さを感じてもらう。内容は死ぬ3日前の人間に死の宣告をしてもらう』 『はぁ!?何でそんなことを?』 『お前には最後まで生きたいと願う人間の最後を見届けてもらう。それがお前の仕事だ。まぁ簡単に言うと死を伝える死神ってところかな』 マ、マジかよーーーーーー!!!!
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