3人が本棚に入れています
本棚に追加
最初は何かわからなかった。
恭介は目を擦った。
[お..おっさん....?]
明らかに、45歳前後の頭はいわゆるバーコードはげで、
シャツ一枚にパンツ一枚。
おっさんは何も言わずオレの目を真っ直ぐ、体育座りしながら見つめてくる。
[あ、あの...どちら様ですか?]
その瞬間。押し入れが明るく光った。
《こちら、おっさん育てませんかです。》
ナレーションだ...。
《あなたの目の前にいるそのおっさんは、ロボットでございます。》
《これからあなたは、そのおっさんを育てて下さい》
はぁ!?
《とても優秀なおっさんに育てると、全国で開かれている、『おっさんコンテスト』に出場することができます。》
おっさんコンテスト..。
《育てるコツをお教えします。》
《一、接し方一つで性格が変わります。
二、エサは、枝豆、あたりめ等を昼と夜に与えて下さい。
三、散歩は勝手にするので大丈夫です。
四、くれぐれも他のおっさんと会わせないように。
以上です。それでは、頑張って下さい。》
{いやいやいやいや...}
最初のコメントを投稿しよう!