最悪の出会い

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最初は何かわからなかった。 恭介は目を擦った。 [お..おっさん....?] 明らかに、45歳前後の頭はいわゆるバーコードはげで、 シャツ一枚にパンツ一枚。 おっさんは何も言わずオレの目を真っ直ぐ、体育座りしながら見つめてくる。 [あ、あの...どちら様ですか?] その瞬間。押し入れが明るく光った。 《こちら、おっさん育てませんかです。》 ナレーションだ...。 《あなたの目の前にいるそのおっさんは、ロボットでございます。》 《これからあなたは、そのおっさんを育てて下さい》 はぁ!? 《とても優秀なおっさんに育てると、全国で開かれている、『おっさんコンテスト』に出場することができます。》 おっさんコンテスト..。 《育てるコツをお教えします。》 《一、接し方一つで性格が変わります。 二、エサは、枝豆、あたりめ等を昼と夜に与えて下さい。 三、散歩は勝手にするので大丈夫です。 四、くれぐれも他のおっさんと会わせないように。 以上です。それでは、頑張って下さい。》 {いやいやいやいや...}
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