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「今から着替えるから出てくれるとありがたいんだけど」
僕がそう言うとしばしの沈黙の後、海春は顔を赤くして
「げ、玄関で待ってるから、早く来てね?」
そういい残し脱兎の如く部屋から出ていってしまいました。
なんだか高校生になってからというもの、海春は顔を赤くすることが多くなりました。思春期なんでしょうか。
とりあえず海春を待たせるのは良くないので(心的にも)僕は制服にぱぱっと!!ぱぱっと!!ぱぱぱっと!!着替えました。
意味もなくテンションが高い僕です。
そして整髪剤で寝癖を整えた後、軽い匂いの香水をしゅしゅっと体にまぶします。
フローラルな香りが僕を包むと僕は完全体と相成りました。
断じてナルシストではないです。
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