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「あ、同じクラスの」
性格がキツそうな美人の方が僕を見てそう言った。
僕は思わずビクッとしてその場に立ち止まってしまった。
「え~?」
もう一人、背が低く甘ったるい声の彼女がジロッと僕を見た。
…名前は、田村音々。
ホームルームの自己紹介で知った。
僕はなぜか彼女の名前だけはしっかり覚えていた…。
「同じクラスの………名前なんだっけ?」
美人が僕に尋ねる。
何が起きているのか、僕に話しかけているのかわからず僕はものすごく小さな声で言った。
「も…森田…です」
「森田くん?」
二人は顔を見合わせてもう一度僕の名前を口にした。
いったい何だっていうんだ…。
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