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机に倒れた千歳だったが、特別怪我もなく済んだ。
「悪い…ちょっと思いっきりやってしまった…」
「………………」
千歳は黙って机を直している。ってか喋れないから当然か…
俺も手伝い、やっと終わった所で俺たちは席に着くと、まずは謝るべく話しかける。
「さっきはごめん…」
「………………」
「あのぉ…もしもーし?」
千歳は紙を取り出し、何かを書き始める。
『今日、ちょっと付き合ってよ』
「え?」
『いいでしょ?』
「俺は構わないけど…」
『じゃあ決定♪』
こうして、俺たちに約束が出来た。しかし、今日の授業は6時間ある。いったいどこに行くんだ? てか何故にいきなり…通り雨やらゲリラ豪雨やらよりもよっぽど突発的だぞ。
そんな事を考えてる内に先生が来て、授業が始まった。
俺の後ろには相変わらず俺が寝ないように目を光らせてる奴が居て、授業中はかなり不自由な気がする…
授業は進み、今は5時間目、俺の後ろには無防備に寝ている千歳がいる。
どうやら、昼食以降は俺の出番らしい。
シャーペンの後ろの方で千歳の頭をグリグリ…
目が覚めそうな所で前を向く。すると千歳は何事かと周りをキョロキョロ。それがとてつもなく面白かった。
こんな感じで遊んでいる内に授業は終わりを告げた。
千歳で遊んでいると時間経過が早く感じるらしい。
そして放課後、千歳は俺にこう伝えた。
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