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俺らは近くの喫茶店に行った。 周りはなんだかカップルだらけであり、なんとなく肩身が狭い気持ちに…てか、千歳はずっと下を向きっぱなしである。 「とにかく、飲み物でも頼もうよ?すみませーん!これ下さい!」 俺は店員を呼び、自分の注文をおえると、「千歳は何飲むんだ?」と聞く。 すると千歳はゆっくりと自分が飲みたい物を指差した。 「じゃあ、あとこれで。」 オーダーを終え、再び千歳を見るが、やっぱり千歳は下を向いている。 「どした?具合でも悪いのか?」 首を横に振る。すると、ナフキンに何か書き始めた。 『私…男の人と2人っきりで、あんまりこういう所行かないから…緊張して…』 こんな事を普通に言うから、千歳って案外素直な人なのかもしれない、とか思った。 「お前なら、こうゆうのはよく行くかと思ったが?」 『私…あまり少人数じゃ行かない。迷惑になるから…』 こいつはこいつで大変なんだな…。 さっき注文した飲み物が届き、俺はそれを飲みながら千歳に聞いた。 「今日の目的はこれだけか?」 「うん」 「けど、俺が選んだやつでホントに良かったのか?しかもフリフリ…」 コクっ 軽く頷く。なんかこの話題をする時だけ少し顔が赤く見えたのは…たぶん気のせいかな。 「これからどうするんだ?他に予定は?」 「ない…」 「せっかくここまで来たのに、このまま帰るのは勿体無いよな」 『近くに…水族館がある』 「じゃあそこ行くか?」 「うん」 なんか、今日の千歳はいつもみたいな調子じゃないよな。てか水族館って…ホントにデートみたいじゃんかよ!おい 俺達は飲み物をほんの数分で飲み越し、正直なんかモヤモヤな気持ちで水族館に到着。 チケットを買って、中に入る。
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