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水族館はなかなか大きい所だった。 「……ー☆♪」 千歳は水族館に入った瞬間、さっきまでの暗さはどこに行った?って思わせるほど、目をキラキラさせ、まるで子供がサンタに逢ったような顔をしている。 「気に入ってくれたか?」 「~♪♪」 ぐいっぐいっ どうやら気に入って…ん?なんだ? 「い、る、か、見たい♪」 「イルカか、確かそろそろイルカショーがやるな。それを見にいくか」 「~~♪」 千歳は満面の笑みで頷いた。 その後、ショーは30分ぐらいで終わった。 その間の千歳は声は出ずとも、表情で「わー!」とか「すごい!」とか言っているようだった。 その後、俺たちは水族館の中を見て回った。 千歳は特にイルカが好きらしい。イルカを見る度にテンションが尋常じゃないほど上がっていた。 「おい、そろそろ違うのも見に行かないか?」 「~☆」 えっと…この状況を説明すると、今俺たちはガラス越しにイルカの泳いでる姿が見える所にいるんだが、千歳がよほど気に入ってしまったのか、そろそろ滞在時間が30分を軽く超え始めたのだ。 「もしもーし?千歳さん?」 「~☆」 「ダメだ…完璧に見入ってる…」 俺はさすがにイルカは飽きたので、てか俺的には熱帯魚や深海魚の方が好きなんだが…。 だから、俺だけちょっと違うのを見に行く事にした。 勿論、千歳にはちゃんと言ったさ。 「俺、ちょっと違うの見てくるから、まだ見てたいならここに居てくれ。すぐ戻る」 「~☆」 た…たぶんな……。
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