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-次の日の朝-
俺はいつも通り学校に登校する。
さて、今日はパンは落ちて…
………………
来なかった。ま、当たり前って言えば当たり前なんだろうが。
教室に入ると、やっぱりそこに千歳の姿があった。
(いったい何時に学校来てるんだよ…)
俺は連敗中だ…。
「おはよ」
と挨拶。
「………こくり」
千歳は首を縦に振るだけである。
(あのな…俺もいろいろと気まずいんだが…)
そんな気持ちは心の中に閉まっておく。なるべく違う種類の話題で話す事にした。
「今日はパンじゃないのか?」
「………これ」
千歳は自分の鞄を出すと、俺に弁当を見せた。
「弁当か。自分で作ったのか?」
「…うん」
「自分で作るとか凄いじゃん!」
「…べつに…ふつう…」
「そうか………」
「うん………」
話が保たない…誰か助けてくれ!
少しして、他のクラスのやつらが入って来ることで会話は終了した。
変に意識してるからなのか、どうも俺の後ろが気になる。
このまま授業に突入。
さて、どうしたものだろうね…。
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