1118人が本棚に入れています
本棚に追加
さて…そろそろ本題に戻る事にしよう。
俺はまだ自分自身の気持ちを分かってない。いや、分かろうとしてないだけなのか?いったい俺の気持ちは…
「……………zzZ」
(なんか…途中でいびきにかき消されちゃったな…)
千歳の寝顔は…なんの雑念も無く、純粋そのもののような顔である。
俺は憎らしさと愛らしさ(?)を込めて千歳のほっぺをつつく。
「ん゙~~……zZ」
この悪夢でも見てるような顔をしながら、やっぱり起きない姿は、素直に可愛いって思う。
「なんで、こんなやつに好きになられちゃったのかなぁ」
俺は千歳をつつきながら考える。
「別に何かをしてあげた訳じゃないし、俺を好きになった理由が分からないよなぁ」
しかし、一向に起きる気配が無い。この際このまま寝かしてやろうかな?すら思う。
でもまあ…それよりも俺の気持ちを千歳が起きる前に決めとかなければならない。
俺は千歳の事が好きなのか、そうでは無いのか。
……なんか今更な気がしてきた。
そもそも、ホントに好きで無いのなら、悩む必要は無いわけだし、それに……
…~…~…~…
俺は今、学校を出て家に帰る真っ最中である。
千歳か?恐らく教室でお休み中かな。
あ、ちゃんと風邪ひかないようにあったかくしてやったさ。偉いだろ?
そっちじゃないって?
告白は…ちゃんとしたさ。レトロに手紙と言う形で。ま、まだ気付いてないかもしれないが。
……………
なんかブーイングが聞こえるような気が…
だってねぇ…面と向かってなんて…俺のキャラじゃ…
……………
なんかまたブーイングが聞こえたような…
ま、結果は明日分かるだろうよ。これで、実は俺の勘違いで…とかだったら面白いな。いや…個人的には全く笑えないが…。
あ、手紙の文章は非公開だぞ?ここはプライバシーってものだ。
さて最後に、"それに…"の続きだが、別にここまで引き伸ばした所で、たいした事じゃないのだ。だから期待せずに聞いてくれ。
それに…
千歳と居る時間が…何より楽しかった。
最初のコメントを投稿しよう!