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―ここはとある王国。
王国の兵士達は森で見つけた小さな蛇と小鳥を捕らえていた。
小さな蛇は籠に入れられその籠の中で暴れており、小鳥は右足を罠にかけられてバタバタと羽根を動かしてもがいていた。
兵士「おかしな蛇だ、口元に長い髭がはえているぜ。」
兵士「こっちの小鳥は羽根の先が虹色だ。
こんな蛇と小鳥は珍しい。
城下の市場で売ればいい金儲けになるかもな。」
すると、そこに王国の姫君である8歳の瑠璃姫(容姿は綺麗なうす紫色のウェーブがかった長髪にうす紫色のドレスを着ている)が来た。
瑠璃「あなた達、そこで何をしているの?」
兵士「瑠璃姫様。」
兵士達は皆、瑠璃姫に片膝をつき礼をした。
と、瑠璃姫は籠に入れられた小さな蛇と、罠にかかっている小鳥に気がついた。
瑠璃「あ、小さな蛇と小鳥が…!
かわいそう…
逃がしてあげましょう。」
と、瑠璃姫は小さな蛇を籠から出し、小鳥の右足を優しく罠から外してあげた。
兵士「あっ、瑠璃姫様…!?」
瑠璃「さあ、あなた達、森に帰るのよ。」
瑠璃姫がそう言うと、小さな蛇は森の草むらに入って行き、小鳥は森の奥へと飛んで行った…。
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