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森の奥深くまで来た龍と鳳凰はそこにあった小屋の中に入り、瑠璃姫をベッドに寝かせた。
鳳凰「念のため、この小屋の周りに聖なる結界を張っておくよ。」
鳳凰はそう言うと、小屋の周りに聖なる結界を張り、外からは見えなくなるように小屋を隠した。
龍はベッドに寝ている瑠璃姫の右手をそっと両手で包み込み、握った…
鳳凰も瑠璃姫のそばに来て瑠璃姫を黙って見守っていた…
すると、瑠璃姫がふと目を覚ました…
瑠璃「…う……ん……」
龍「あ、瑠璃姫。」
鳳凰「瑠璃姫、気がつかれましたか。」
瑠璃「…ここは……?
私、滝の中に落ちたはずじゃ……」
龍「ここは森の奥深くにある小屋の中です。
滝の中に落ちたあなたを俺が助けたのですよ。」
瑠璃「そうだったんですか…
助けて頂いてありがとうございます。
ところで、あなた方は…?
見たところ、我が国の城の兵士ではないようですが…
他国の騎士の方ですか?」
鳳凰「いいえ、違います。
瑠璃姫、我らの事、覚えておりませんか…?」
瑠璃「え…?」
すると、その2人の美青年は大きな龍と美しい鳳凰に姿を変えた!
瑠璃「あっ…!
龍と、さっきの…鳳凰…!」
鳳凰「瑠璃姫、我らは10年前あなたに助けて頂いた小さな蛇と小鳥です。」
瑠璃「え…!?」
龍「あなたに助けられた我らは実は伝説上の生き物・龍と鳳凰の子どもだったのですよ。」
瑠璃「まあ、そうだったんですか…!」
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