家督相続

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「殿、どうやら吉良、比江山ともに親貞様と計っての進言でございますようで」 天正16年(1588年)、ここは大高坂城(今の高知城)。 久武親直と長宗我部元親の姿が見える。 「うむ」 元親は溺愛していた嫡男の信親の死のショックから未だ立ち直れずにいた。 「親忠様においては、藤堂高虎と親しいとか。どんな陰謀を胸中に潜めているか分かりませぬ」 「そうだな」
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