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図書館入口、全区域の場所に行くには此処を経由しなければならない。
入口は円状に建てられていてステンドグラスの様々な色が入り交じり室内を優しい光で照らしている
「なぁ、今回の本は何だったっけ?」
ヨウはのろのろとわざと遅く歩いていると二歩前に歩いているルークは笑いながら
「君は先程の資料の内容を忘れたんですか」
「あー…僕頭悪いもんでぇ」
にへらと流すように笑いながら左手をひらひらと揺らすヨウに呆れながら着いたカウンターでそこにいる女性の係員に声をかける。
そうすればこちらですと案内される部屋は対談室として使われる部屋で主に本の貸し出しを正式に行う場所でもある。
女性は扉を開けて二人を中に案内し帰っていった、部屋に入った二人はその先にある大きな机の上で資料と格闘している人物
「パゲー今回の借りた人物は何処にいるんだー」
ヨウが怠く言えば資料と格闘していた手を止めた人物、触角みたいな髪の毛をぴくりと動きヨウ達を睨む
「パゲ言うな、ヨウあとお前この本の報告書は何!?おかげで僕が書き直す羽目になってるんだからね!」
「しっらね~…」
「むーー!!」
悔しいのだろう机をダンダンと叩くのにルークは呆れながら
「シズイ殿任務のターゲットを教えてください」
「んっそうだった…資料を…ルークは見たと思うけど今回の任務は『誘惑の蛇』という本だ」
シズイは机の引き出しから新たに紙を出した
「『誘惑の蛇』とは聖書に出てくる最初の人類アダムとエヴァのエヴァを禁断の果実を食べさせた蛇について書かれた本。」
「…つまり一種の魔術書ですね」
シズイの話にルークは苦笑いを浮かべたがヨウは楽しそうに笑いながら
「あーあの蛇の本な…そーいや最近見た覚えねー…だっ」
ルークにげんこつを喰らいふさぎ込むのを無視してルークは話す
「借りた人間は」
「借りた人間はこれ…」
そう言い人物が書かれた紙を渡される。
「返却期間を過ぎてるのは許せませんね」
「うん、うちの図書館の本は特にねだから二人とも回収をよろしくね」
「「わかりました」」
二人はそういい部屋を出ていった。
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