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───話は17歳に遡る。
信介と理恵は同じ十勝大泉高校に通っていた。
その日は文化祭。
当時、三年生だった信介は、クラス代表が競い合うダンスイベントにかけていた。
信介『。o0今日は俺の高校生活ラストダンス!キメてやるぜ!』
理恵「きゃあー!カッコいい!」
信介『。oOおっ!早速きたか。俺も罪作りだな』
理恵「やばーい。あの人、超タイプ~。」
理恵はステージまで走って行き話し掛けた。
理恵「すいませーん、先輩、名前なんていうんですか?」
信介『。oOなんだ、、、俺じゃ無いのかよ、、、』
そして、信介は札幌学院大学に進学。
4年後、大学卒業後、京都にある、中央仏教学院で僧侶になるために2年間学んだ。
一方、帯広で働いていた理恵はある日、親友で同じ高校に通った裕子と思い出話に花を咲かせていた。
裕子「ねえ理恵、信介先輩って覚えてる?理恵が文化祭で好きになっちゃった佐々木先輩の横で踊ってた人。」
理恵「あ~!あの先輩。」
裕子は高校時代、信介と下宿先が同じで顔見知りだった為、久しぶりに連絡を取り、一週間後、三人は再会した。
理恵「私の事、覚えてます?佐々木先輩を追っかけてた吉川理恵です。」
信介「あ~、理恵ちゃん!覚えてるよ!」
同窓生の三人は懐かしい話で盛り上がった。
信介「大丈夫?あんまり飲まないほうがいいよ。野菜も沢山食べたほうがいいよ。」
理恵『。oO信介先輩って、いろいろ気を使ってくれて、優しいなぁ、、、」
信介『。oO理恵ちゃんって高校の時はあんまり目立たなかったけど、キレイになったなぁ~』
理恵「ところで信介先輩は何で二年間も京都に行ってたんですか?」
信介「あ~、ちょっとね。俺、三代目だからさ。」
理恵「三代目!?」
・・・・・・・・・。
信介「いやいや、違うって!僧侶の三代目!実家がお寺だからさ、京都で僧侶になるための勉強をしてたんだよね。」
理恵「へぇー、じゃあ信介先輩はお坊さんなんですね。」
、、、、、このような話で1日が終わった。
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