ふたりごと

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泣いてるお前に今から何話そうか? うまく言葉に出来ない気持ちをどう伝えたらいいだろう... 少し長くなるかも知れないけど でもね、頑張るからちゃんと俺の話きいてほしいな 「人ってお前みたいに出来てないんだ。悪い意味じゃないよ?ただね、お前は完璧すぎなんだ」 創りだした神様でさえも驚くほど完璧で美しい そんなお前が初めて俺に見せた泣き顔 それすらも綺麗だった 「お前の父ちゃんと母ちゃん心と心がくっつきそうな程愛しあってたんだろ?」 俺の声にお前はゆっくり喋りだした 「そうだよ、でもねお互いちっぽけな時間のせいにしていつの間にか目と目も合わせなくなったの。もぅパパが言うただいまは聞けないんだよ、家族バラバラなんてヤダよ...」 今、お前の両親は離婚するや否やでもめてる 「じゃその気持ち両親にぶつけてこいよ」 そう言うとこくりと頷いたお前 車に乗せて実家まで送ってやる 「ねぇ、不安だからついてきて?」 キュッと俺の手を握るお前の手 一回りも小さい 全てが愛くるしい 口論してる親に向かって 「ねぇ?パパ、ママ。私の命は2人の愛の証でしょ?そこには嘘は何一つないよね? 2人に愛はもぅないなら私の命は嘘になっちゃうよ」 瞳に涙をため両親を真っ直ぐに見つめるお前 「ねぇ、お願いだから「時」に嘘つかないで...会えない時間なんて埋まればいいじゃない、不安なら抱きしめ合えばいいじゃない!゙」 とうとう泣き出してしまったお前 そっと肩を抱いて、大丈夫だよって囁く 「俺とこいつを繋ぎ止めてる唯一の光がお前なんだよ」 そっと涙を拭う父親 「貴女は私たちの愛の証よ。そこには嘘はないわ」 微笑みかける母親 「パパ、ママ」 お前の震える声 その声も流れる涙も 全部、はんぶんこずつ両親に貰ってものなんだよ
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