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追っていた先は屋上。
屋上で砂奈は寝ていた。
黒髪の少女は屋上のフェンスに背中を預け、藁人形を造っていた。
土方が少し引き気味に少女を見ていると少女は土方に気付いた。
「あら?土方君じゃない・・・副会長に任命された優秀な人なんでしょ?」
「・・・まだ任命式まで1週間はあるぞ?何で知ってるんだお前」
「何でも知ってるの・・私に知らない秘密は無いからね。ちなみに私は相沢涼子・・よろしく」
少女―涼子が黒い手帳を見せながら自己紹介を済ませた。
「・・・その手帳に何が書いてあんだよ」
土方は困惑した表情を浮かべながら少女を見つめた。
-―――
「なぁアイツの事思い出したんだけど俺。」
銀時はそう言って遠くを見つめた。
「黒髪の女だろう?たしかにアイツを思い出すな」
桂も頷く。
「そんな事より、晋助ぇ~どうするの?」
笑顔で高杉に聞く雪音。
高杉は珍しいものを見るように、そして懐かしむように遠くを見ていた。
「俺達は刃向かうなって言った・・・・見せ占めだ」
高杉はニヤリと笑う。
「おっかねぇなぁ~」
銀時は笑った。
「そのようだな」
やれやれと言いながらも愉しそうに微笑む桂。
「楽しみじゃの~」
愉快に笑いながらも冷たい空気を漂わせる坂本。
反乱は翌日に起きた。
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