1話~桜舞う日の出会い。

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追っていた先は屋上。 屋上で砂奈は寝ていた。 黒髪の少女は屋上のフェンスに背中を預け、藁人形を造っていた。 土方が少し引き気味に少女を見ていると少女は土方に気付いた。 「あら?土方君じゃない・・・副会長に任命された優秀な人なんでしょ?」 「・・・まだ任命式まで1週間はあるぞ?何で知ってるんだお前」 「何でも知ってるの・・私に知らない秘密は無いからね。ちなみに私は相沢涼子・・よろしく」 少女―涼子が黒い手帳を見せながら自己紹介を済ませた。 「・・・その手帳に何が書いてあんだよ」 土方は困惑した表情を浮かべながら少女を見つめた。 -――― 「なぁアイツの事思い出したんだけど俺。」 銀時はそう言って遠くを見つめた。 「黒髪の女だろう?たしかにアイツを思い出すな」 桂も頷く。 「そんな事より、晋助ぇ~どうするの?」 笑顔で高杉に聞く雪音。 高杉は珍しいものを見るように、そして懐かしむように遠くを見ていた。 「俺達は刃向かうなって言った・・・・見せ占めだ」 高杉はニヤリと笑う。 「おっかねぇなぁ~」 銀時は笑った。 「そのようだな」 やれやれと言いながらも愉しそうに微笑む桂。 「楽しみじゃの~」 愉快に笑いながらも冷たい空気を漂わせる坂本。 反乱は翌日に起きた。
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