堕天使プロローグ

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今の彼らには写真の頃とは大きく違うモノがある。 明るくて綺麗な瞳・・・・ 写真に写るのは今と違う昔の彼等。 死んだ魚のような目をしている銀時はそこには居ない。 居るのは背筋が凍るくらい冷めた鋭い瞳をした銀髪の男。 桂は長髪では無く、短い髪をしている。 そしてやはり闇の底に居るような冷たくて鋭い瞳をしていた。 それは勿論雪音も同様で・・・ 笑顔なのだがどこか冷めていて人を突き刺すような鋭く挑発的な瞳をしていた。 新八がまだ直接話した事のない他の2人も同じくどこか冷めていて鋭い瞳をしている。 まるで・・天涯孤独な獣のように。 自分以外の全ての人間を憎み嫌い・・・ そして・・・破壊したがっているような・・・・ 写真の中でこの5人が一番目立ち一番暗い瞳をしているのは一目瞭然だった。 「これがあの‘ブラック・エンジェル’ですか・・・」 新八がポツリと呟くのは雪音や銀時、桂にとって懐かしい名前。 3人にとっての唯一の居場所だった昔の逃げ場所。 中学時代盟桜学園で一番の問題児不良軍団〔ブラック・エンジェル〕
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