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少女はため息をつきながら自分の部屋に入る。
そしてまた固まった。
「・・・・この部屋は何?殺人現場?」
少女の部屋と幼馴染達の部屋を繋ぐドアの境目に横たわっている銀髪の男。
まるで誰かに殺されたかのようにうつ伏せになって直ぐ近くに柿の種でSМと書いてある。
何のメッセージだこれは・・・と少女は大きく溜息を吐く。
そしてもう1人・・・ベッドにもたれてなぜか上半身裸で黒髪の左方だけ目が隠れている男。
起こそうと近づいた瞬間、腕をつかまれ床に押し倒された少女はまた溜息をついた。
「あ・・・・悪ぃ・・間違えた。」
その言葉に少女は綺麗に笑い男の鳩尾に鉄拳を喰らわせた。
「っつ・・・・・痛ぇ・・・・」
「当然でしょ!!!てか・・なんで左だけ前髪長いの?」
「自分で切った・・・」
少女は押し倒されたままの状態で普通に話し出す。
男の方も離す気も無いらしく少女と会話をしている。
「おい・・・何してんだお前等?ラブシーン?それとも乱闘シーン?どっち?」
そんな2人に話し掛けたのは先程まで寝ていた銀髪の男だった。
「どっちでも無いわよ・・・晋助降りて」
「・・・・このまま犯そうか迷ってんだよ・・・」
「晋ちゃん迷うな、犯せ。」
少女の言葉も無視して2人の男は勝手に話を進めだす。
「お前等・・・殺すぞ?」
少女の声が低くなった瞬間、2人は一気に部屋の外へと出て行った。
「全く・・・あ・・学校の準備してなかった・・・」
そう呟いて少女はまた大きく溜息を吐いた。
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