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…こんな奇妙な娘…我が家にはいらぬ…そうだ、こいつを才能を売れば高く金になるのではないか…
ふと強欲な父親はそんなことを考えました。いくらこの子が天才だとしても、所詮は九歳の娘。まだまだ世間知らず。上手く少女を騙してどこぞのあくどい所に売りさばくなど、簡単です。そしてこのおぞましい、いや、素晴らしい才能をもったこの娘なら、間違いなく高値がつく…
その日以来、父親は少女を自分の子供としてではなく、金儲けの道具として見るようになりました。
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