童話 愚か者

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そして少女が十歳になる誕生日の日… 「―――、ちょっときてくれないか?」 父親は少女の名前を呼びました。 「なあに?お父様」 「今から街にお前の誕生日プレゼントを買いにいこう。」 「え?いつもはお母様が事前に買ってきてくれるじゃないですか。」 「今年はお前も十歳だ。そろそろ欲しいものくらい、自分で選んだ方がいいだろう?それに、母さんはお前の欲しいものがよくわからないようだしな。」 「そうなのですか…わかりました。行きましょう。」  
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