一緒

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分かってる 優も自分を理解してくれようと してくれてる事を… だけどきっと私はそれを裏切ることをしてきたのだろう… ――…分かってるけど 言葉じゃ言えない… 「それで良いのよ」 ローザはまた雨夏の 心を読みとった 雨夏「?」 「気持ちなんてそうそう言葉に出来るものじゃないのよ…それに」 雨夏「それに」 「言葉に出来ないくらいひかれあってるのがあなた達の運命なのかもね」 微妙な言い方だか ローザの言葉は妙に心にしみた 「でも貴女の気持ちが強かった…誰よりも貴女は優を好きで愛してた」 雨夏「でももう戻れない」 優の体に入った今 雨夏の体は冷たく冷えきり 優の意識は眠っている 優と話すことはもう出来ない 雨夏「優とお話も出来ないんだね」 「いや、出来るよ」 ローザはケロッとした表情を みせて雨夏にいった 「世界樹を探しに行けば良いのよ」 雨夏「世界樹?」 「そう。海と同じく生命を産み出した世界樹」 雨夏「何処にあるの?」 「それを探すのが貴女のしごと!世界樹を見つけて樹の妖精に願うの」 雨夏「…妖精?」 「そう、女神といっても良いかしら。彼女が海からあなた達人間の先祖を導いたのよ……ただ…」 ローザは言葉をにごした
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