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「世界樹…今の彼女は人間をあまりよく思ってないわ」
雨夏「なんで?」
「人間は地球をよごし、他の生命を欲にまかせてうばっている…人間は自分達が一番だと思っている」
雨夏「そっ…」
雨夏が口を開きかけると
ローザは人差し指で言葉をさえぎった
「あなたは違う、でも貴女が違ってもみんなそうとは限らない…分かるかしら?」
雨夏「それぐらい分かるわよ!生き物だもん感情がある!」
「でも今、貴女は“そんな事ない”って言いたかったんでしょ?」
雨夏「…」
「人間はいつもそう。欲のために…例えば日本狼。毛皮のために絶滅するまで狩り続けた…絶滅した頃には知らなかった、私達は悪くないそう良い続けてきた」
ローザの言葉は雨夏…
いや、人間としての雨夏の心に深く響いた
「違うことであっても今やっと気温が上昇して自分達がやった事に気づいても、お互いが違うと言い張り、あげくには人間同士仲間割れ…」
雨夏「…」
雨夏は黙ってうつむいたまま何も言うことが出来なかった
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