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可愛らしい女の子の
フランス人形だ
だが目が人間のように
潤い瞬きをしている
「雨夏、お前は優のなかに居るんだ」
雨夏「あ?な訳ないじゃん」
「試しに鏡見てみろよ」
ベッドの横にある
全身鏡で姿を見る
それは確かに優だった
「納得したか?」
――…女の子のフランス人形なのに何でこんなに口が悪いッ
「口が悪くて悪かったわね」
雨夏「は?」
「とにかくさ、どうよ」
雨夏「名を名乗れぇ」
「ちょ……私はローザ…で、どうなの!!」
なかなか答えない雨夏に
少々怒っているようだ
雨夏「…何で私は優のなかに?」
ローザはにやりと笑った
ローザ「…欲しかったんだろ?」
雨夏「?」
ローザ「心も体も欲しかったんだろ?」
雨夏はハッとした
雨夏「ち…違う違う」
ローザ「違うことないわ、体ももらったじゃない、優が貴女にたいして余分なことも言わない…心を貰ったようなものじゃない」
ローザは不気味に笑った
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