一緒

3/6
前へ
/11ページ
次へ
可愛らしい女の子の フランス人形だ だが目が人間のように 潤い瞬きをしている 「雨夏、お前は優のなかに居るんだ」 雨夏「あ?な訳ないじゃん」 「試しに鏡見てみろよ」 ベッドの横にある 全身鏡で姿を見る それは確かに優だった 「納得したか?」 ――…女の子のフランス人形なのに何でこんなに口が悪いッ 「口が悪くて悪かったわね」 雨夏「は?」 「とにかくさ、どうよ」 雨夏「名を名乗れぇ」 「ちょ……私はローザ…で、どうなの!!」 なかなか答えない雨夏に 少々怒っているようだ 雨夏「…何で私は優のなかに?」 ローザはにやりと笑った ローザ「…欲しかったんだろ?」 雨夏「?」 ローザ「心も体も欲しかったんだろ?」 雨夏はハッとした 雨夏「ち…違う違う」 ローザ「違うことないわ、体ももらったじゃない、優が貴女にたいして余分なことも言わない…心を貰ったようなものじゃない」 ローザは不気味に笑った
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加