第一章。

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ふぅ。こんな面倒なことになるなら付き合わなきゃ良かった。 「俺はお前を好きになった事は一度もない。 泣こうが喚こうが俺はお前を可哀相だとも思わない」 勝手に俺に惚れたお前が悪い。 俺は屋上を出ようとした。 「待って!!」 足が無意識に止まる。 「海斗様が私を好きじゃない事、知ってた。だけど好きなの!!本気なの!! ねえ…付き合ってよ」 分かんねぇかな。 ウザいんだけど。 「なにナメた口叩いてんだよてめえ。敬語で話せや糞女」 俺は最後に由里香を冷たく睨むと屋上の重い扉を開けた。 「許さないから!!!!」 ガシャンっ… 派手に音を響かせ扉が閉まった。
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