† 二人は †

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「失礼します」 「し、失礼します!」 「あら、目が覚めましたか。具合はどうですか?」 すでに部屋にいた女性が話しかた。 「はい!大丈夫です。ありがとうございます!」 「いいのよ」 優しい微笑みを向けた。 雛は秋に席まで案内された。 「春姉様、もう一人は……?」 「もう一人の殿方は今、冬馬に呼んできてもらっているわ」 「え?あの冬馬兄様が……」 「えぇ」 すると、秋は自分の席に座った。 そのすぐあとに、男が二人入ってきた。 「連れてきた」 「……失礼します」 「冬馬兄様、ありがとうございます」 「べつに構わない」 冬馬と呼ばれていた男はさっさと自分の席に座った。 そして、もう一人の男も席についた。 _
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