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琉美は中学校での成績が良かったことと、両親の断っての願いから、私立のミッション系の女子校に入学しました。
琉美の通う高校は市街地に有るため、片道一時間の電車通学をしなくてはならなかったのです。
しかし、一時間の通学は嫌なものではありませんでした。
それは、車窓を流れる景色の変化、同乗している様々な人達の表情…それらをスケッチブックに写し取れるからアッと言う間に時間が過ぎるからでした。
そして、夏の湖での事故以来疎遠になってしまった、薫達と会えるようになったことも嬉しい事の一つでした。
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