すれ違い

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いつもの時間より早かったので、ホームは人がまばらでした。 「琉美ちゃんじゃないか!」 突然声を掛けられて振り返ると、拓真が立っていました。 「アラ、拓真兄さま…」 「これから学校かい?」 「ハイ、ソウデス。兄さまは?」 「僕もこれから学校行くんだよ」 「エッ、兄さまは大学の傍に部屋借りてそこから学校に行ってるのでしょ?」 「今年の3月まではね」
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