2章

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緋澄「ただい……ま」   家に帰った瞬間、緋澄は家の異変に気付く。   緋澄「なん…だよ……これ…」   緋澄が感じたのは、鼻につく、異臭。 多分、人が焼けるときにでる悪臭が。   緋澄が訳のわからないまま、リビングに向かうと、黒焦げになった、人らしきものとそれにすがり泣く日向の姿があった。   緋澄「母さん!」   緋澄は日向に向かい駆け出した。   刹那。 緋澄の目の前に黒いフードを被った人が現れた。   緋澄「うわっ!?」   駆け出した勢いのまま、フードの人にぶつかってしまい、後ろに転ぶ緋澄。   緋澄(だ…誰だ)   フードの人は、緋澄がぶつかった事など、気にもとめず、日向に向かい手をかざす。   緋澄「なっ!何をするつもりだ!」   緋澄が叫ぶのとほぼ同時に日向の体が火にくるまれる。   日向「くっ…」   緋澄「母さん!」   火にくるまれる日向に向かい、走り出す。   緋澄「母さん!大丈夫か!母さん!」   日向「ひ…ひずみ…に…げ…て…」   そぉ言って、日向は事切れた。   緋澄「か…かぁ…さん」   フードの人「任務完了」   フードの人から低い声が聞こえ、一瞬光ったと思うと、フードの人は消えてしまった。
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