2章

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スーツの男「くっ…。遅かったか…」   スーツの男が呟く。   緋澄は突然の来訪者にむけて、警戒していた。   緋澄「お前は…誰だ!」   スーツの男「…失礼。私は土宮 丹後(つちみや たんご)といいます。貴方のお父さんの同僚です」   緋澄「同僚?」   緋澄は光輝が何の仕事をしているのか知らなかった。聞いても教えてくれなかったから。   丹後「貴方のお父さんは民間の対テロ組織に対抗する組織の一員でした」   緋澄「テロ?」   丹後「そうです。光輝さんと日向さんはうちの組織のリーダーと副リーダーでした。」   緋澄は信じられなかった。光輝は普通の会社員だと思っていたし、日向は専業主婦だと思っていたからだ。   緋澄「それで、何故父さんと母さんが殺されたんだ!」   感情がうまくコントロールできない、緋澄は丹後に向かって怒鳴りつける。   丹後「光輝さんは先日、巨大なテロ組織を潰しました。きっとそれでその組織から、復讐されたのでしょう。」   感情的な緋澄と対照的に丹後は冷静だった。   緋澄「復讐?復讐って何だよ!悪い事してんのはその組織って奴らなんだろ!」   丹後「そうです。だから、平気で復讐等をしてしまうのです」   丹後の言葉を聞いて、緋澄の中にある感情が沸いてきた。
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