気付かぬ気持ち

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オーディションに受かってからはレッスンの日々。俺はいつも、仁の後を追いかけていた…。 『仁、ここのステップ教えて?』 「…仕方ねぇな教えてやるよ。」 『その言い方むかつくんだけど…とりあえず教えてよ。』 そんなこと言いながら結局いつも訊くのは仁で、優しく教えてくれるのも仁だった。 もちろん帰りも一緒に帰った。 『仁…、帰ろうよ。(寂)』 「マヂ?!(笑)お前バカだろ~!」 仁は皆の人気者で、周りにはいつも山Pや中丸達が居た。 『(俺に気付いてもないし。)』 俺は、仁の周りに居る人に嫉妬していた。…―、その意味に気付いていなかったけど。 ・
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