243人が本棚に入れています
本棚に追加
オーディションに受かってからはレッスンの日々。俺はいつも、仁の後を追いかけていた…。
『仁、ここのステップ教えて?』
「…仕方ねぇな教えてやるよ。」
『その言い方むかつくんだけど…とりあえず教えてよ。』
そんなこと言いながら結局いつも訊くのは仁で、優しく教えてくれるのも仁だった。
もちろん帰りも一緒に帰った。
『仁…、帰ろうよ。(寂)』
「マヂ?!(笑)お前バカだろ~!」
仁は皆の人気者で、周りにはいつも山Pや中丸達が居た。
『(俺に気付いてもないし。)』
俺は、仁の周りに居る人に嫉妬していた。…―、その意味に気付いていなかったけど。
・
最初のコメントを投稿しよう!