\入学式/

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校門を抜けると そこには友達がいた。 -綾- バスケが上手な 元気な友達だ。 私のお姉さん的 存在の女の子。 「おはよっ!」 私は声をかけた。 「おっ。おはよ! てかもうクラス 張り出されてる! 見にいこーよ。」 元気な綾は私の手を 引きながら走った。 私はそんな綾が 大好きだった。 もともと私の小学校は 人数が少ない為に クラス数も少なかった。 「中学って3クラス?」 私が尋ねると綾は 「そうだよ。3組とか うちら初めてやね!」 と笑いながら言った。 そんなたわいもない 会話をしながら必死に 自分の名前を探す。
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