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「アイクー」
砂場で遊んでいた小さな女の子はブランコに乗っている小さな男の子に話しかける
男の子は「とうっ」といってブランコから前転宙返りをしながら華麗に着地した。
男の子がピースサインを女の子にむけると女の子は俯きながら近づいてきた。
「危ないよアイク!ケガしたらどうするの?」
「大丈夫だって!風の力を使えばこのくらい」
「でも……
でもやっぱりあぶないからダメ!」
そういって小さな拳でちょこんと男の子の頭をたたくが、男の子は笑いながら「イテテ」というだけだった。
「も~……
あっ、お願いがあったんだっけ!
水だしてくれるかな?砂場にお山つくりたいの」
「おっ、楽しそうだな!よし…一緒につくろう」
「うん!」
二人は手をつなぎながら砂場に駆けていった。
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