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おばあさんの
体はとても大きく
少し窮屈でした。
そして
おばあさんは
手も足も
とても大きかったのでした。
そこで赤ずきんちゃんは
尋ねました。
「おばあさんの手
なんでこんなに
大きいの?」
「それはね、
お前をしっかり
抱きしめる
ためさ。」
おばあさんは
大きく目を見開いて
答えました。
「ねえおばあさん。
何で大きな
目をしているの?」
「それはね、
お前が良く
見えるためさ。」
そう答えた
大きな口から
ヨダレがたれ
赤ずきんの
顔にかかりました。
「おばあさん、
どうして
そんなに
お口が大きいの?」
「それはね………………」
おばあさんは
口を割けるほど
つり上げて、
目を細くして
いいました。
「お前を食うためさ。」
キャーーー‼‼
静かな
夜の森に
悲鳴だけが
こだましました。
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