さるかに合戦

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さるは ヒョイっと 木によじ登り、 美味しそうな真っ赤な 柿を ムシャムシャ 食べ始めました。 しかし かにには まだ青い渋柿を 放り投げるばかりです。 そこでかには 言いました。 「おーいさるさん。 さるさんがいくら 木登りが 得意だって、 そこで逆立ち なんて 出来ないでしょう。」 「何? 勿論できますとも。」 そういうと さるは その場で 逆立ちをしました。 するとさるの ふところから さるが持って帰る ためにためこんだ 赤い柿が ふってきました。 かには急いで それを拾い、 自分の家に 逃げ込みました。 怒ったさるは 追いかけてきて 家に入ろうとしましたが かにがハサミで さるを チクチク突いたので さるは 去り際に 「覚えとけ。 ヤクザのさるの 仲間をみんな つれて 仕返しにくるからな。」 と言って 山に帰っていきました。
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