6人が本棚に入れています
本棚に追加
私は店内の窓際のカウンター席で待つことにした。
外はいつのまにか雨が降り出していた。街を行き交う人も足早になっていた。
‐寒い感じがしたのは、雨降ってたんだ...玲子さんに怒られちゃうな。また洗濯物濡らしちゃった。‐
玲子さんというのは、私の母でバツイチの子持ちのくせに気が若く、スタイルもそこそこで童顔なため歳より若く見られる。
私が言うのも何だけど、、、。
それにしても、私という娘がいるのに、合コンだの、飲み会だのと忙しいらしいから困ったものなんだ。
そのくせに、、、玲子さんは
「何言ってるの?麻美?あなたは、まだ未成年なんだから連絡くらいしなさいよね?」
など言ってるくせに、、、
この前の夜も、リビングのソファーをベッド代わりに帰ったままダイブして寝てたんだから。どっちが親なんだか、、、。
先輩は忙しかったらしく、あれから1時間半後に仕事の引き継ぎを済ませたと言い、この店の今日のオススメのデザートはこれだょと両手に持ちながら現れた。
最初のコメントを投稿しよう!