再会

4/7
前へ
/12ページ
次へ
私は店内の窓際のカウンター席で待つことにした。     外はいつのまにか雨が降り出していた。街を行き交う人も足早になっていた。     ‐寒い感じがしたのは、雨降ってたんだ...玲子さんに怒られちゃうな。また洗濯物濡らしちゃった。‐       玲子さんというのは、私の母でバツイチの子持ちのくせに気が若く、スタイルもそこそこで童顔なため歳より若く見られる。 私が言うのも何だけど、、、。   それにしても、私という娘がいるのに、合コンだの、飲み会だのと忙しいらしいから困ったものなんだ。 そのくせに、、、玲子さんは   「何言ってるの?麻美?あなたは、まだ未成年なんだから連絡くらいしなさいよね?」   など言ってるくせに、、、 この前の夜も、リビングのソファーをベッド代わりに帰ったままダイブして寝てたんだから。どっちが親なんだか、、、。         先輩は忙しかったらしく、あれから1時間半後に仕事の引き継ぎを済ませたと言い、この店の今日のオススメのデザートはこれだょと両手に持ちながら現れた。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加